アートディレクターの大橋です。
クライアントの株式会社ビバリー様から
「みんなのごほうびシールボーイ」と「みんなのごほうびシールボーイ プチ」が
3月に発売されました。
今回はイラストの作画を担当させていただきました。
画像提供:株式会社ビバリー様
株式会社ビバリー様からはいろいろなお仕事を担当させて頂いていますが
「ごほうびシール」のご依頼は初めてでした。
「ごほうびシール」は絵そのものが商品となるので
パッケージデザインなどとはまた違う取り組みが必要です。
男児向けでノンキャラクターというお話しで
モチーフ候補を頂き初期段階ではリアル方向で進行していましたが
だんだんと最終スタイルに近づけていく事となります。
最初期のラフはこんな感じ
第二段階でこんな感じ
モチーフの中に「オバケ」がいましたが
残念ながら途中退場となりました。
オバケだけに成仏してください…
主線無しでの作画でブラシ(グラデ)多用はNGが決定事項でした。
ファンシーとかシンプルなものではないので、色の調整には苦労しました。
一段落としの影とハイライトで形状と立体感を
表現(説明)しなければならないしイラスト本体の色、バックの色、文字の色が
あるので組み合わせで配色が偏ったりするわだし
複数の絵が同一紙面上に並ぶ今回のような場合は
ある種パズルをやっているような感じでした。
最終的にこんな感で商品化されました。
売り場で見かけたら是非お手にとって見て下さい。
画像提供:株式会社ビバリー様
持論ですがイラストの描き起こしは制作時に条件の組み合わせや分岐点が
それこそ無限にあり「正解」も有るようで無かったりだとは思いますが
明らかに「不正解」はありますので迷い出すと苦しいですがそれもまた
挑戦だったりします。
クリエイターが一つのスタイルにこだわるのもありですがそれは「アーティスト」の
それであって寧ろスタイルを固定化せずに色々な形で表現(対応)するのが
「商業デザイン」における正しい制作姿勢と思います。
図面であろうと厚塗りだろうとファンシーであろうとハードやリアルであろうと
キャリアで培ったスキルと感覚で対応していこうと思います。
では、また。